手洗いによる感染予防

初めまして! 今回記事を担当いたします、Edgarです!

 

この記事を書いているのが月曜日。昨日の深夜には何があったかというと… 

サッカーW杯 日本vsセネガル戦!

いやー夜中までテレビ越しにハラハラドキドキしながら応援する機会もなかなかないですし、何とか引き分けに持ち込めたのも良かったですね。

ただ、今日は月曜、ちゃんとお布団から出ないといけない日。眠いですね今。この記事にも所々誤字があるかもしれませんが、それは僕がうっかり眠ってしまったということなので、多目にみてもらksrfはmgぃ

 

 

さてさて、本日のテーマは「手洗いによる感染予防」となっております。トピックとしましては

  1. 石鹸を使った手洗いがどうして有効なの?
  2. アルコール消毒との違いは?
  3. 洗い残しに注意!正しい手洗いの方法とは?

 

の3つで進めていきます!

 

 

1.石鹸を使った手洗いがどうして有効なの?

 

人の手には黄色ブドウ球菌をはじめとして、多くの常在菌が存在しています。黄色ブドウ球菌はおにぎりやお寿司など直に触れる食べ物に移って増殖し、食中毒の原因になったりすることがあります。また、血流に入ると肺炎や敗血症、髄膜炎といった、重篤な症状にもつながりかねません。

 

また、菌やウイルスに感染した人が手で咳やくしゃみを押さえると、菌やウイルスが付着した手であちこちを触ることになります。その場所を別の人が触り、その手を顔に持って行ったとしたら… その人も感染してしまうことになりますよね。

 

これらを防ぐためにはどうしたら良いでしょう? 手にいる(手に付いた)菌やウイルスを殺さないといけない(殺菌・消毒)と考えがちですが、実は洗い流すだけでも十分な効果があります。これを除菌といって、そのために石鹸が必要なのです。

 

石鹸による手洗いをすることは、感染を防ぐためにも、移さないためにも、非常に重要なことなのですね。

 

 

2.アルコール消毒との違いは?

 

最近ではスーパーやトイレの入り口に、アルコール消毒の薬剤が置かれています。これらは「手指消毒薬」ですから、実際に細菌やウイルスを殺すことが出来るわけです。石鹸による手洗いに比べて手荒れも少なく、短時間でお手軽に出来ますし、スースーして気持ちいいですよね(笑)

 

こう書くと何だか、アルコール消毒の方が優れているように思えるかもしれません。しかし、アルコール消毒の弱点は「殺せないウイルス」がいることなのです。

 

前回の尾形くんの記事を見てみましょう。

この世には、アデノウイルスノロウイルスのようにアルコール消毒が効かないウイルスが存在します。これは、これらのウイルスが「エンベロープ」と呼ばれる構造を持たなくても生存できるウイルスだからです。大体のウイルスはこのエンベロープと呼ばれる構造に包まれており、アルコールがこの構造を壊すことでウイルスを倒しています。しかし、アデノウイルスノロウイルスのようにエンベロープのないウイルスは、アルコールが攻撃することができないので消毒されず、生存することができるのです。 

 

特にノロウイルスといえば、食中毒の原因ウイルスの一つとして有名。こいつがいる可能性があるときには、やはり石鹸による手洗いをした方が良いのです。

 

大まかな使い分けとして、以下を押さえておくと良いでしょう。

 

石鹸による手洗いが有効な場合

  • 目に見える汚れがある(可能性がある)場合
  • 調理や食事の前
  • トイレの後
  • 嘔吐物や排せつ物の処理の後

アルコール消毒が有効な場合

  • 以上に当てはまらないとき

 

 

3.洗い残しに注意!正しい手洗いの方法とは?

 

石鹸による手洗いが大切だと分かったところで、いよいよ正しい手洗いの方法を実践してみましょう! 

 

実は以下の図からも分かるように、「手の甲」、特に「指の先」に多くの洗い残しが存在することが知られています。

(赤:≦65、橙:≦50、黄:≦40、緑:≦30、青:≦20、空:≦10、単位は%)

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参考リンク:東京都多摩小平保健所 「正しく手を洗っていますか? -洗い残しはここだ!-」 2018年6月25日閲覧

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamakodaira/shokuhin/syokuhinntopiltukusu/tearai.html

 

それを踏まえて、以下の順番で洗えば、洗い残しを少なくすることが出来ます。

  1. 水道水で十分に両手を濡らす。
  2. 石鹸液を手のひらに取り、よくこする。
  3. 手の甲を、もう片方の手のひらでよくこする。手の横も忘れずに。
  4. 爪の間や指先を、もう片方の手のひらでよくこする。入念に!
  5. 指の間を、指同士を交叉させながらよくこする。
  6. 親指と手首を、反対の手のひらでねじりながらよくこする。

 

(取材協力:東京医科歯科大学医学部付属病院 感染制御部)

 

 

いかがでしたでしょうか? 是非正しい手洗いを実践してみて下さいね!

 

次回は「病院内で行われている感染防御対策」についてお伝えします。どうぞお楽しみに。

 

ではまた!

 

 

 

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