医学生の平凡な日常~勉強編~

こんにちは!グランマです。

大学生は現在夏休み真っ只中!!それは医学生も例外ではありません。

部活の大会、旅行、合宿、帰省、みんな思い思いの楽しみ方をしています。

さて、今回は、医学生の「勉強」についてお話していきます。夏休み中の我々にとってはある意味最も嫌なテーマかもしれませんね(笑)

では早速、学年別に紹介していきます!

東京医科歯科大学のカリキュラムに基づいてご説明いたしますので、ご了承ください。

【1年生】

他の学部と同様、医学部にも「教養」という授業があります。

医科歯科では、1年生は教養を中心とした授業を受けます(大学によっては、教養がなかったり、2年あったりするみたいです)

科目は数学や英語、第二外国語などの必修科目、歴史学や芸術、宗教学等から選択できる人文科学科目、そして自由選択科目があります。

成績の付け方は科目により、試験だったりレポートだったり。

選択科目が多く、のびのびと好きなことを勉強できるのが1年生の特徴です。

さて、そんな1年生たちははどんな風に授業を受けているんでしょうか。

現役1年生に聞いてみました!

 

Q.普段の授業中の過ごし方は?

A1.普段は授業を聞いているが、期日の近い課題があれば、内職することも・・・

A2.暇なときはタイピング練習をしながら聞いています

1年生もそろそろ入学してから初めての夏を迎え、 余裕が出てきたようですね。

ちなみにこの「タイピング練習」とは、必修科目の情報処理で課されるタイピング試験の対策のことです。なかなか厳しい試験で、ある意味医科歯科の1年生が最も恐れる試験かもしれません(笑)

 

【2年生】

2年生からはいよいよ専門科目を学ぶことになります。

2年生で勉強するのは解剖学や生理学など、「基礎科目」と呼ばれる科目です。

病気のことを正しく理解するためには、まず正常な体の仕組みを知らなければなりません。そのために勉強するのが基礎科目です。

 一般的に、2年生は医学部で最も厳しい年と言われています。

1年生の教養では選択科目と必修科目とがありましたが、2年生以降は基本的に、医学部の授業はほぼ全科目必修になります。

つまり、1科目でも落とせば留年。

さらに、半数規定というものがあり、半分以上の科目で本試験を落としてしまえばその時点で留年が確定してしまいます。

2年生は解剖自習をはじめとするきつい実習が多く、さらに試験も厳しいため、6年間で最も留年者数が多いのが普通です。

この厳しい1年、現役2年生はどう乗り切っているのしょうか?

Q.テスト勉強のやり方は?

A1.テスト1週間前からシケプリと過去問集で勉強

A2.だいたい2、3週間前からシケプリと講義資料を読み、10日前からは問題集や過去問集を周回します

 

さすが2年生、かなりしっかり勉強していますね!

ところで、「シケプリ」だの「問題集」だの、、、なんのこと?という感じですよね。

ここからは、医科歯科に代々伝わる(?)、「シケタイ制度」について少し紹介していきたいと思います!

シケタイとは、試験対策委員の略。委員といっても、基本的に学年全員が所属します。

シケ長と呼ばれる委員長が科目ごとに学年全員をすべての科目に割り振り、さらに授業ごとに担当学生が割り振られます。各学生は、自分の担当授業を分かりやすくまとめたプリントをつくり、試験に出そうなポイント等を整理して全学年に共有します。このプリントを「シケプリ」といいます。

各科目にはそれぞれ「科目長」というリーダーが割り振られおり、試験対策の方針を決めています。科目長によってはよく出る問題をピックアップした問題集を作ったり、予想問題を作成したりすることもあります。

学年全員で協力して試験に取り組む制度、それがシケタイ制度です。

(これはもちろん学生が主体となって行ってきた制度であり、大学側は一切関与していません。)

さて、少し脱線しましたが、次の学年について紹介します!

 

【3年生】

厳しい試験を乗り越え、進級できれば3年生。

3年生で学ぶのは循環器、呼吸器などの臨床科目です。

臨床科目で特徴的なのは、「ブロック講義」と呼ばれる講義形式です。

1~3週間(科目により期間は異なる)、ひたすら一つの科目の授業を受け続けます。この一連の講義を、循環器ブロックとか呼吸器ブロックなどと呼びます。

試験はブロックの最終日に行うのが普通です。

 

ブロックは1週間であることが多く、毎週のように試験があることになります。

えっ、それって2年生よりも大変なんじゃないかって?

ところが、そうでもないんです。3年生は6年間で最も楽な学年だと言われているくらいです。

1か月分の内容を試験の2週間前から勉強するのと、1週間分の内容を試験の前日から勉強するのとでは、後者の方が楽なんですね。

また、毎週試験があるため、だんだん慣れていき、試験のストレスが軽減されていきます(笑)

さて、そんな3年生に試験対策について聞いてみると・・・

Q.テスト勉強のやり方は?

A1.試験の3日前くらいから過去問を解き始める。その際シケプリや講義スライド、自分のノートなどを活用する

A2.本試にて問題を精一杯覚える

 

当然ながら、2年生に比べて準備期間が短くなっていますね。

使用する教材はやはりシケプリが中心ですが、3年生からは市販の教科書を使い始める学生が増える印象があります。

A2に関しては、こら!って感じですね(笑)

3年生以降も半数規定は依然として存在しますので、ほどほどに。。

さて、次回は4~6年生の勉強事情についてです!お楽しみに!