医学生の平凡な日常~勉強編Part2~

こんにちは!!

グランマです。今回は、前回に引き続き医学生の勉強事情についてお話していこうと思います!

前回は1から3年生までの低学年についてご紹介しましたね。

今回は高学年編!!

 

例によって、今回も東京医科歯科大学のカリキュラムに則っておりますので、少々独特な部分もございますが、それも併せてお楽しみいただければ幸いです。

【4年生】

さて、4年生。臨床を学び始めて2年目の年です。

4年生には、大きなイベントが控えています。

それは、

「CBT」と「OSCE」という二つの試験!!

CBTは「Computer Based Testing」、OSCEは「Objective Structured Clinical Examination」の略です。

いずれも、5年生から始まる病院実習の資格を得るために必要な試験です。

自動車学校で路上教習に行く前に、仮免試験というものがありますよね。それに近いものだと思ってください。

CBTはコンピューターを用いて行われる学力試験、OSCEは実技試験です。

これは医科歯科大学に限らず、すべての大学の医学生が受ける必要がある試験です。ただし、その時期は大学により微妙に異なっています。

これに加え、医科歯科大学では「プロジェクトセメスター(通称プロセメ)」という、医科歯科特有の制度もあります。

これは、4年生の6月から11月の約半年間、学内外の研究室に配属されて集中的に研究を体験するという制度です。

この間、授業は一切ありません。プロセメ期間の最後にはポスター発表があり、全員が自らの研究成果を発表します。

 実はわたくしグランマも現在4年生でして、とある学内の研究室にお世話になっています。

配属される研究室は国内にとどまらず、海外の研究室で頑張っている子もいます。

CBTとOSCEがあるため、4年生は大変な年です。しかし、プロセメの間は自分のペースで興味のあるテーマを研究することが出来ます。

全科目必修が原則で、スケジュールの詰まった6年間の中で、最も自分らしく過ごせる半年間といえるかもしれません。

はあ、CBT。。。心配だなあ(本音)

 ちなみにCBTの勉強の仕方も紹介したかったのですが、医科歯科は他の大学に比べてCBT/OSCEの時期が遅い(2月)ため、勉強を始めている人は少数派だと思われます。いつかこのブログで紹介できたらいいなと思います!!

【5年生】

5年生からは、いよいよ病院実習が始まります!

皆さんも、病院で学生を見かけたことがあるかもしれませんね。

よく、「将来は何科のお医者さんになるの?」と聞かれることがありますが、実際に専門を決めるのは5,6年の実習、さらに卒業後の初期研修を終えたあとです。

病院での実習や研修で経験を積みながら、自分の将来に関するビジョンを固めていくのです。

ちなみに、授業は4年生の前半(プロセメが始まる前)までは学年全員で受けるのが基本ですが、プロセメ後からは少人数のグループ(実習班)で受けることが多くなります。

講義も実習の一部という扱いなのですね。

ちなみに、現役五年生に聞いてみたところ・・・

Q.講義/実習中の過ごし方は?

A1.講義は割と真面目に聞いたり、一方で寝たりしていることも。実習は効率よく必要なところはしっかりとって感じです

A2.先生を質問攻め、発表やレポートの準備

 

 

【6年生】

6年生は最終学年。皆さんお察しの通り、国家試験及び卒業試験に向けて死に物狂いで勉強する年です。

勉強方法は人によって様々なようですが、国家試験対策の予備校が存在するため、そちらの教材(映像授業やテキスト)を使うことが多いみたいです。

 

医学部は「偶数年がきつい」といわれています。

6年間の間、安らぎと苦しみが交互にやってくる感じですね(笑)

 

さて、勉強編、いかがだったでしょうか?

皆さんのイメージ通りでしたか?それともイメージより大変?楽そう?

いずれにせよ、医学生たちはみんな、シケタイ制度や内職など、自分たちで効率を追求しつつ6年間を乗り切っているのです。

もし今度病院にかか行くことがあったら、担当医師の学生生活について想像してみるのも楽しいかもしれません。

 『Pont』編集委員会では、ご意見・ご感想・ご質問をいつでもお待ちしています!

【pontponthappy@gmail.com】 まで、お気軽にお聞かせください。それでは次回の記事をお楽しみに!