約10分で大学周辺を巡ってみました。part.3
こんにちは、ラパスです!
ここ最近、本当に暑くてうんざりな毎日ですね……
この記事を書いている今日の東京では、観測史上初の40℃超えが記録されたそうです!
読者のみなさまも、くれぐれも熱中症にはご注意ください。
前々回と前回に引き続き、今回も自転車で東京医科歯科大学周辺を探検してみました↓↓↓
第3回の今回からは、後半2ルート目に突入します!
東京医科歯科大学 御茶ノ水門 → 神保町ゼビオ → 気象庁 → 皇居 → 東京駅 丸の内口駅舎 → ニコライ堂 → 東京医科歯科大学 聖門 (約5.3km)
大学病院(御茶ノ水)から南側に出ていくルートになります。
前回より1km近く長いルートですが、直線コースも多いのでどっこいどっこいでしょうか……
さっそく行ってみましょう!
今回は、大学病院の御茶ノ水門からスタートです。
ルート1では正門から出発しましたが、電車で大学病院にいらっしゃる方が利用されるのは、ほぼ間違いなくこちらの御茶ノ水門になると思います。
新入生に向かってうかつに「正門で待ち合わせで!」とか言ってしまうと、こちらの門で待たれてしまう可能性が95%くらいありますね笑
日差しも強まって来ましたが、めげずに出発進行!
ここから第1の目的地である神保町までは、ひたすら直線の下り坂になります。
学生たちも、長い昼休みが取れたときには、連れ立って神保町グルメを堪能しに行きます。
筆者のおすすめは油そば 東京油組総本店 神保町組です!一度食べたらもうやみつき!
あっという間に到着したのが、神保町ゼビオ(公式サイト:http://www.supersports.co.jp/special/ssx-ochanomizu/)です。
記録は1'35"9で、なかなか良い滑り出しじゃないでしょうか!
それでは次の目的地に……
えっ、神保町といえば古本屋なのに、なんでスポーツショップを目的地にしたのかって?
いやいや、神保町の古本街はもちろん有名ですが、何を隠そう神保町はスポーツ用品店のメッカでもあるんです!
昔からの学生街である神保町には、先ほどご紹介した安くて美味しいグルメ、アカデミックな古書たちの他に、学生スポーツには欠かせないスポーツ用品の需要も多くありました。
特にこの辺りはスキーやスノーボード、テニス、水泳といったスポーツ用品の店舗が多いみたいです。
紹介しそびれましたが、実は御茶ノ水って楽器を扱うお店も多かったりするんですよね……。グルメ、読書、スポーツ、楽器。大学生のお供は何でも揃うと言って過言ではないと思います!
次なる目的地に向けて、さらに南へ自転車を走らせます!
繁華街を抜けると、道行く人の影も少しずつまばらになり、代わりに緑が増えていくのを感じます。
そんな中、突如現れるものものしい雰囲気の建物……
東京のビルにしては周りに自然が多いですが、謎のレーダーがたくさん見えますね……?
そう、ここが第2の目的地、気象庁本庁 東京管区気象台です!
東京管区気象台は、関東地方および中日本の1都16県を管轄しており、さらに東京都内の気象観測も行っています。
いわゆる桜前線が北上して~といった情報は、生物季節観測と呼ばれるそうで、東京都では靖国神社のソメイヨシノを標本としているそうです。
靖国神社は先ほどの神保町ゼビオから西へ向かえばすぐのところにあるので、気象台とはご近所さんなんですね。
また、隣接している気象庁本庁の1階には、気象科学館という予約無しで見学できるスペースがあるようです(公式サイト:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/kagakukan.html)。
こちらで勉強すれば、連日続いている猛暑の原因もわかるかも……??
さてさて、記録のほどは……
2'46"4!学生で賑わう神保町の繁華街から、日本の気象予測を担う気象庁まで、1分ちょっとで行けちゃうんですね~
次回は「約10分で大学周辺を巡ってみました。」最終回!
ルート2の後半をご案内します!
前回は苦汁をなめたふじたくんでしたが、今回は果たして10分を切ることができたのでしょうか……乞うご期待!
『Pont』編集委員会では、ご意見・ご感想・ご質問をいつでもお待ちしています!
【pontponthappy@gmail.com】 まで、お気軽にお聞かせください。
約10分で大学周辺を巡ってみました。part.2
こんにちは! 今回の担当はEdgarですよ~
前回の記事をお読みでない方はこちらをどうぞ↓
https://pont.hatenablog.jp/entry/2018/07/10/131819
今回は前回に引き続き、ルート①のご紹介です。
ルート①はこんな感じ
私もふじた君に同行したのですが、この日はとにかく暑かった。「あ、反対側の歩道なら日陰だったな…」と後悔することもしばしば。途中、コンビニやスーパーの、開いている扉から流れ出てくるひんやりとした冷気が、一瞬のオアシスのように感じられました。
さて、本題に戻って、次に向かった先は…
・東京大学本郷キャンパス 赤門
東大の名物といえばやはり赤門。テレビでもよく紹介されますよね。しかし、なぜこんな門があるのでしょう。
私、この記事を書いていて初めて知ったのですが、東大の本郷キャンパスはもともと、あの加賀百万石、前田家の上屋敷だったそうです。そしてこの赤門(正式には「御守殿門」という)は、文政10年(1827年)第12代藩主斉泰(なりやす)が、徳川幕府第11代将軍家斉(いえなり)の21女溶姫(やすひめ)を妻として迎えた際に建設されました。
当時、徳川家から大大名家に嫁いだ女性は「御守殿」と呼ばれ、奥御殿には赤く塗られた門が建設されました。それが東大の赤門となって、現在まで残されているということなんですね。
一つ勉強になったところで、タイムを確認!
4分12秒! 交通量の多い春日通りを渡るので、どうしても信号による時間ロスが発生してしまいます… しかしもともと、サッカーミュージアムから赤門までは最も間の距離が長い箇所。大丈夫、きっと10分に間に合う! 気を取り直して、次なる目的地へ向かいます。
それでは、いってらっしゃ~い!
・東京ドーム&後楽園(LaQua前)
ど~~ん
読売巨人軍の本拠地。たまにライブ会場としても使用される。そして「東京ドーム○個分」という、ぶっちゃけよく分からない単位の基準となる場所。
だって東京ドームに行ったことある人って少ないと思うんですよ、野球かライブで行くくらいじゃないですか。むしろ「東京ディズニーランド○個分」の方がみんな行くような気がして、分かりやすいのでは?
と思って、実際に広さを比較してみたところ、
東京ドーム:46,755平方メートル
東京ディズニーランド:510,000平方メートル
10.9倍近くもディズニーランドの方が大きいことが分かりました。
ということは、例えば「東京ドーム3個分」と言われる場所は「東京ディズニーランド0.275個分」ということになりますね。うーん、後者はむしろ小さく感じてしまいそう。対象の場所が「とにかく広い」ってことだけ伝えたいときには、ほどほどの大きさの東京ドームがぴったりなのかもしれないですね笑
(参考までに、医科歯科大湯島キャンパスの敷地面積は45,115平方メートル、東京ディズニーランド0.088個分です。小さい)
ここまで書いて何の紹介にもなっていないことに気付きましたが、まあいいでしょう。気になるタイムは…
7分31秒! 残り2分半であと1ヶ所を巡り、医科歯科に戻ります。厳しいですが、次の目的地までは400mと、目と鼻の先。ひょっとしたら何とかなるかも…!
交通量が多いので、気を付けてね~
・桜蔭高校
2018年度の東大合格者数74名は全国第6位、女子高では第1位。全国屈指の進学実績を誇る名門は周囲の建物に隠れ、外堀通りや壱岐坂通りからその姿を窺い知ることは出来ません。地図で道を入念に予習して到達!
さて、タイムのほどは…
8分45秒! ここから医科歯科大学正門までは、直線距離で800mほど。先ほど400mを1分15秒で走ったことを考えると、10分を切ることは厳しくなってきました…
でも、力を振り絞って、ゴールへと向かいますよ!
シュッ
・医科歯科大学正門(ゴール)
お疲れさまでした、ふじた君。桜蔭からの道は、実際には結構高低差があって走りづらかったですね…
さあ、運命の結果発表です! 果たして、10分を切ることは出来たのか!?
11分7秒
まあ、そうですよね。。。
ということで、ルート①は10分を切ること叶わず。やはり信号が鬼門なのと、途中ごねごねとした住宅街を通ることが多かったことも原因でしょう。
それでも11分は大健闘。ルート②は道も広く、真っすぐ進む箇所が多いため、むしろ期待が高まりました!
今週はここまで。来週以降のルート②レポもどうぞお楽しみに! Edgarでした~
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約10分で大学周辺を巡ってみました。part.1
こんにちは。ふじたです。
PONT7月号ということで、今日からまた新たなテーマで書いていこうと思います。
7月テーマはずばり、
「病院の待ち時間でどこまで行って帰って来れんの??」
です。
皆さん、病院で待たされることってありますよね。
まあそもそも、そんな待ち合い時間を何とかするためにPONTは立ち上がったわけなのですが、、、
今回はその待ち合い時間中に、大学周りの有名スポットをどんだけ見て回れるか、自転車に乗って実際に検証してみようってやつです。
(めっちゃ暑かった…)
では早速ルートの紹介、いってみよー!
ルート①
東京医科歯科大学 正門(本郷通り沿いの方の門です。) → サッカーミュージアム → 東京大学 赤門 → 後楽園・東京ドーム → 桜蔭学園 → 東京医科歯科大学 正門 (約4.2km)
(↑①はこんな感じ)
ルート②
東京医科歯科大学 御茶ノ水門 → 神保町ゼビオ → 気象庁 → 皇居 → 東京駅 丸の内口駅舎 → ニコライ堂 → 東京医科歯科大学 聖門 (約5.3km)
(↑こっちは②)
ルート①は文京区を代表するスポットをぐるっと見てくる感じですね。②の方は東京のど真ん中をご紹介できるルートとなっています。
個人的には②の方が楽しかったですかね。道が広くて、自転車で回りやすかったですし。
ちなみに、今回ルールとして「10分間」の制限時間を設けました。←ここ重要
制限時間をどれだけにするかけっこう議論が割れたのですが、まあ10分なら、いつ呼ばれるかもわからない病院の待合時間でも外出に使えそうな時間かなということで、この時間になりました。
制限時間を変えてやってみてほしいなどのご意見がありましたら、どしどしメールくださいな。
さて、いよいよ本題です。
果たして本当に10分でこんなにたくさん回れたのでしょうか…??
今回のブログは、ルート①の初めまでを紹介します。続きはまた来週ということで。
それでは、張り切っていきましょ~!
――――― ルート① ―――――
・東京医科歯科大学 正門
早速スタートですね。
ちなみに今回は私、ふじたが自転車を漕いで計測してきました。
今回のスタート地点であるこの門、医科歯科の裏側にあるのですが、実はこっち側が「正門」なんですよね。医科歯科トリビアのひとつです。
ストップウォッチで計測を開始したら出発です。
ではさらば~。
ば~~~…。
↓
↓
(公式HP: www.jfa.jp/football_museum/ )
はい到着~。
日本サッカーミュージアムは本郷通りから少し路地に入ったところにあります。
日本サッカーの歴史を一気に知ることができる、日本唯一の場所です。この施設の中で記者会見も行われているそうです。中は有料スペースと無料スペースに分かれていますが、無料でも十分楽しいです。ほんとに。
あと施設内のショップでは、日本代表のユニフォームなど購入することができるなど、すべてがサッカーに包まれた空間となってますね。
ちなみに到着時間はこちら。
00:59.7でした。
開始早々、都内の信号の多さに大苦戦してめちゃくちゃタイムロス…。
本当に10分で回りきれるんでしょうか…。
自分で企画しといて、早々と自信が爆発四散してしまったふじたでした。
まあめげてる時間もないので、ちゃっちゃと次の目的地「東大赤門」まで法律の範囲内でぶっ飛ばします。
ではっ。
↓
↓
☆ 【次回予告】 ☆
開始一分で早速自信が無限遠方に発散してしまった、しがない医大生ふじた。
東大・桜蔭といった最高学府の洗礼を次々とその身に受けて、身も心も崩れ去った彼を待ち受ける衝撃の事実は…。
次回、「ルート①、10分切れませんでした♡(*ノωノ)」
また来週。
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感染防御 応用編
こんにちは!
グランマと申します。この記事が初めての執筆となりますが、どうぞよろしくお願いします。
今回は、感染防御の応用編。
病院の感染防御対策について説明していこうと思います!
そもそも、病院感染対策はなぜ必要なんでしょうか?
当たり前のことを聞くな、と思うかもしれませんが、
患者を感染させない・自分が感染しない・患者間の感染を媒介しない
という3つの視点が重要なのです。
では、具体的にどのようなことをしているのでしょうか?
すべての医療現場で、すべての人に適用される予防策のことを
「標準予防策」といいます。
標準予防策として行っているのは、主に以下の2つです。
(1)手指消毒
すべての人の血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、粘膜、損傷した皮膚を感染の可能性のあるものとして取り扱うようにしている
様々なタイミングで手指衛生(手指の消毒)を行っている
①入室前・診察前など、患者に触れる前(全ての病室の前にアルコール消毒あり)
②点滴を入れる前など手袋を着用する直前
③血液や体液に触れた後
④患者周辺の環境(ベッドの柵など)に触れた後
⑤退室後・診察後など患者に触れた後
(2)マスク
感染症の種類によって、治療する際にサージカルマスク(通常のマスク)とN95微粒子マスク(特殊なマスク)を使いわけている。
インフルエンザなど粒子の大きい飛沫によって感染するような病原体はサージカルマスクで感染対策をするが、結核など粒子が小さい飛沫核によって感染する病原体に対してはN95マスクを用いて感染対策をしている。
※N95マスク:平均0.3μmの大きさの粒子を95%以上ブロックする
サージカルマスク:平均2.9μmの大きさの粒子を97.6%ブロックする
さて、病院で行われている感染防御について、ご理解いただけたでしょうか?
病院ってなんだかすごく専門的なことをやっていそうですが、実は感染防御の本質は
基礎編と変わらす、「手指衛生」や「マスク」だったりするんですね。
そういった基本的なことを、病院にいるすべての職員が徹底していくことが大切なのです。
みなさんもご家庭でかぜやインフルエンザを予防する際、家族全員で協力して取り組んでみてくださいね。
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手洗いによる感染予防
初めまして! 今回記事を担当いたします、Edgarです!
この記事を書いているのが月曜日。昨日の深夜には何があったかというと…
サッカーW杯 日本vsセネガル戦!
いやー夜中までテレビ越しにハラハラドキドキしながら応援する機会もなかなかないですし、何とか引き分けに持ち込めたのも良かったですね。
ただ、今日は月曜、ちゃんとお布団から出ないといけない日。眠いですね今。この記事にも所々誤字があるかもしれませんが、それは僕がうっかり眠ってしまったということなので、多目にみてもらksrfはmgぃ
さてさて、本日のテーマは「手洗いによる感染予防」となっております。トピックとしましては
- 石鹸を使った手洗いがどうして有効なの?
- アルコール消毒との違いは?
- 洗い残しに注意!正しい手洗いの方法とは?
の3つで進めていきます!
1.石鹸を使った手洗いがどうして有効なの?
人の手には黄色ブドウ球菌をはじめとして、多くの常在菌が存在しています。黄色ブドウ球菌はおにぎりやお寿司など直に触れる食べ物に移って増殖し、食中毒の原因になったりすることがあります。また、血流に入ると肺炎や敗血症、髄膜炎といった、重篤な症状にもつながりかねません。
また、菌やウイルスに感染した人が手で咳やくしゃみを押さえると、菌やウイルスが付着した手であちこちを触ることになります。その場所を別の人が触り、その手を顔に持って行ったとしたら… その人も感染してしまうことになりますよね。
これらを防ぐためにはどうしたら良いでしょう? 手にいる(手に付いた)菌やウイルスを殺さないといけない(殺菌・消毒)と考えがちですが、実は洗い流すだけでも十分な効果があります。これを除菌といって、そのために石鹸が必要なのです。
石鹸による手洗いをすることは、感染を防ぐためにも、移さないためにも、非常に重要なことなのですね。
2.アルコール消毒との違いは?
最近ではスーパーやトイレの入り口に、アルコール消毒の薬剤が置かれています。これらは「手指消毒薬」ですから、実際に細菌やウイルスを殺すことが出来るわけです。石鹸による手洗いに比べて手荒れも少なく、短時間でお手軽に出来ますし、スースーして気持ちいいですよね(笑)
こう書くと何だか、アルコール消毒の方が優れているように思えるかもしれません。しかし、アルコール消毒の弱点は「殺せないウイルス」がいることなのです。
前回の尾形くんの記事を見てみましょう。
この世には、アデノウイルスやノロウイルスのようにアルコール消毒が効かないウイルスが存在します。これは、これらのウイルスが「エンベロープ」と呼ばれる構造を持たなくても生存できるウイルスだからです。大体のウイルスはこのエンベロープと呼ばれる構造に包まれており、アルコールがこの構造を壊すことでウイルスを倒しています。しかし、アデノウイルスやノロウイルスのようにエンベロープのないウイルスは、アルコールが攻撃することができないので消毒されず、生存することができるのです。
特にノロウイルスといえば、食中毒の原因ウイルスの一つとして有名。こいつがいる可能性があるときには、やはり石鹸による手洗いをした方が良いのです。
大まかな使い分けとして、以下を押さえておくと良いでしょう。
石鹸による手洗いが有効な場合
- 目に見える汚れがある(可能性がある)場合
- 調理や食事の前
- トイレの後
- 嘔吐物や排せつ物の処理の後
アルコール消毒が有効な場合
- 以上に当てはまらないとき
3.洗い残しに注意!正しい手洗いの方法とは?
石鹸による手洗いが大切だと分かったところで、いよいよ正しい手洗いの方法を実践してみましょう!
実は以下の図からも分かるように、「手の甲」、特に「指の先」に多くの洗い残しが存在することが知られています。
(赤:≦65、橙:≦50、黄:≦40、緑:≦30、青:≦20、空:≦10、単位は%)
参考リンク:東京都多摩小平保健所 「正しく手を洗っていますか? -洗い残しはここだ!-」 2018年6月25日閲覧
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamakodaira/shokuhin/syokuhinntopiltukusu/tearai.html
それを踏まえて、以下の順番で洗えば、洗い残しを少なくすることが出来ます。
- 水道水で十分に両手を濡らす。
- 石鹸液を手のひらに取り、よくこする。
- 手の甲を、もう片方の手のひらでよくこする。手の横も忘れずに。
- 爪の間や指先を、もう片方の手のひらでよくこする。入念に!
- 指の間を、指同士を交叉させながらよくこする。
- 親指と手首を、反対の手のひらでねじりながらよくこする。
(取材協力:東京医科歯科大学医学部付属病院 感染制御部)
いかがでしたでしょうか? 是非正しい手洗いを実践してみて下さいね!
次回は「病院内で行われている感染防御対策」についてお伝えします。どうぞお楽しみに。
ではまた!
岡
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よくいる病原体について
こんにちは。ふじたです。
いよいよ始まったこのブログ。今回は、先日の大雨で布団を亡き者としてしまったわたくしがお送りいたします。布団を干すときは気を付けましょう。(血涙)
さてさて今月のビックテーマは「手洗い・うがい・マスクによる感染防御」でございます。
実はこのテーマ、私たちが作成したPont創刊準備号ですでに紹介済みのものなんですよね。このブログも”準備号”ということで、今月は同じテーマとさせていただきました。
ちなみに、、 、「もう創刊準備号は読んだよ~」という方、
はい!ありがとうございます!
ご意見・ご感想、どしどしお待ちしております~。
そして、、、まだ読んでいないそこのあなた!
Pont創刊準備号は、東京医科歯科大学湯島キャンパスや病院内のいたる所に設置してあるはずですので、是非お手に取って読んでみてくださいね。フリーマガジンですので、読み終わった後は煮るなり焼くなり、お好きにどうぞ~。
宣伝はここまでにしておいて、今日のテーマは「感染防御のために、まず病原体について知る」という内容です。病原体として普通感冒の病原体と季節性の病原体の2つについてご紹介しますので、お付き合いくださいませ。
普通感冒(ふつうかんぼう)の病原体
・普通感冒は言ってしまえば、”かぜ”と同じです。発熱や鼻汁、咽頭痛、咳嗽(せきのこと)、倦怠感などの症状がある場合をすべてまとめて、普通感冒と呼びます。
・8-9割がウイルスによるものです。
例)ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、エコーウイルス、コクサッキーウイルス
・残りの2割は細菌やマイコプラズマ、アレルギーなどによるものです。
・ちなみに、普通感冒にかかったからといって、すぐに自宅に残っている抗生剤を飲もうとするのは良くありません。副作用があるだけでなく、むやみな抗生剤の服用で、それに耐性を持つ病原体が誕生してしまう可能性があるためです。自宅に残っている抗生剤はむやみに服用せず、必ずお医者さんに診察してもらって、そこで処方された薬を服用するようにしましょう。
・これらの普通感冒をきたす病原体は、手洗い、アルコール消毒、うがいで十分に予防することができます。しかし、世の中にはこういった予防手段が効かない病原体も存在します。漫然と予防するのではなく、病原体をよく知り、それらに合わせた対策を講じる必要があります。
季節性疾患の病原体
皆さんもご存知の通り、季節によって流行する感染症は変化します。以下では、特に注意すべき季節性の病原体についてご紹介します。
・春
風疹ウイルス
風疹は咳やくしゃみで感染が広がります。(「飛沫感染」と言います。)かつては日本中で猛威を振るっていたウイルスですが、今ではワクチン接種により感染者は少なくなっています。ワクチンを接種するだけでなく、きちんと免疫がついているかを確認することも肝要です。
麻疹ウイルス
麻疹は風疹と異なり、感染者が吐いた息の中を吸うことでも感染します。(「空気感染」と言います。)こちらも、今ではワクチン接種により感染数は激減しましたが、今年の3~4月にかけて沖縄県で麻疹が再び流行しました。風疹と同じく、ワクチン接種に加え、きちんと免疫がついているか確認することが大切です。
・春~夏
感染すると発熱、口の中や手、足に水膨れのような発疹が生じます(手足口病)。感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染のほか、便からも感染するので、特にトイレの後の手洗い、アルコール消毒が重要になってきます。
・夏~秋
感染すると、発熱や喉のはれ、結膜の充血などがみられます。眼に症状が出るのが特徴的で、飛沫感染や手指を介した接触感染だけでなく、プールの水が眼に直接入ることで発症する場合も多いです。うがいだけでなく、手指と眼もよく洗いウイルスを流すことが大切です。また、このウイルスはアルコール消毒が効かないことにも注意しましょう。
・冬
インフルエンザウイルス
かの有名なインフルエンザを起こすウイルスです。流行する種類が年により違うので、毎年ワクチンを接種する必要があります。ですが、ワクチンだけでは感染を防ぎきれないので、習慣的な手洗い、アルコール消毒、うがいが肝要です。
感染すると、激しい嘔吐と下痢の症状が出ます。貝類の生食や感染者の吐瀉物、排泄物により感染するので、予防としてはうがいのほか、貝類は火を通してから食べる、吐瀉物の処理はしっかり行う、トイレの後の手洗いを入念に行うことがあげられます。またこのウイルスにもアルコール消毒が効かないことに注意してください。
・冬~春
水痘ウイルス
このウイルスもワクチン接種により、感染は激減しました。ちなみにこのワクチンは日本で開発されました。
A群溶結性レンサ球菌
小学生がよく感染する細菌です。普通は喉がはれる程度ですが(咽頭炎)、全身に細菌がまわり様々な症状をきたす場合があります。うがい・手洗いでしっかり予防しましょう。
ヒトパルボウイルスB19
伝染性紅斑(いわゆるリンゴ病)をきたすウイルスです。小児を中心に感染し、両頬がリンゴのように赤くなるのが特徴です。うがい・手洗いで予防しましょう。
(おまけ)アルコール消毒の効かないウイルス
この世には、アデノウイルスやノロウイルスのようにアルコール消毒が効かないウイルスが存在します。これは、これらのウイルスが「エンベロープ」と呼ばれる構造を持たなくても生存できるウイルスだからです。大体のウイルスはこのエンベロープと呼ばれる構造に包まれており、アルコールがこの構造を壊すことでウイルスを倒しています。しかし、アデノウイルスやノロウイルスのようにエンベロープのないウイルスは、アルコールが攻撃することができないので消毒されず、生存することができるのです。
(取材協力:東京医科歯科大学医学部付属病院 感染制御部)
いかがでしたでしょうか?
次回のテーマは「手洗いによる感染予防」を予定しています。
では、また来週!
尾形
『Pont』編集委員会では、ご意見・ご感想・ご質問をいつでもお待ちしています!
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東京医科歯科大医学生が作る 「待ち時間有効活用『Pont』」ブログ始動!
大学病院をより良くしたい!の気持ちから始まったプロジェクト
はじめまして!私たちのブログに訪れてくださり、ありがとうございます。
私たちは、フリーマガジン『Pont』の編集委員会です。そして、東京医科歯科大学 医学部医学科に通う学生でもあります。
「将来医師になる学生が、なぜ雑誌の編集を?」と思われた方もいるのではないでしょうか?
2017年の春に、利用するすべての人にとって医学部附属病院をより良いものに
するべく、学生がアイデアを持ち寄って検討するワークショップが開かれました。
病院をより良いものにするためには、病院を利用している方に質問するしかない!
そう思った当時3年生のある有志で、事前に先生の協力のもとで患者さんにアンケートを実施させていただいたところ、「待ち時間が長い!」という声が最も多く寄せられました。
「病院の待ち時間は長くて退屈」の現状を変えたい!
ワークショップを終えて、意気投合した私たちメンバーは、長くて退屈な病院での待ち時間を、より有意義なものへと変えるために、プロジェクトを開始しました。
調べていくと、病院では患者さんをできるだけお待たせしないように、様々な工夫をこらしていることがわかりました。しかし、患者さん一人ひとりと向き合う時間を大切にしつつ、質の高い医療をお届けするためには、ある程度の待ち時間が生まれてしまうのも現状です。
そこで私たちは、患者さんの診察や検査までの不安な気持ちを少しでも解消し、ポジティブでリラックスした有意義な時間を過ごしていただくイノベーションを生み出すべく、たくさんの話し合いと取材を重ねました。
その結果、新幹線の座席に置かれたフリーマガジンをヒントにして、医科歯科大病院でも同じようなものを創ることができるかもしれない!と考えました。
学生が作る待ち時間有効活用マガジン『Pont』(ポン)
このような経緯で生まれた「待ち時間有効活用マガジン『Pont』」は、患者さん
と医療従事者をつなぐ、医学生が等身大の目線で病院内外のお役立ち情報をお届けする、これまでに無かった新しいタイプの雑誌です。
雑誌名『Pont』(ポン)にはフランス語で橋の意味があり、患者さんと病院の心の架け橋となること、御茶ノ水橋や聖橋などの名所がある病院周辺地域の魅力も合わせてお届けるすること、そして覚えやすい名前で皆さまに親しんでいただけること、を目標としています。
『Pont』はプロトタイプとなる創刊準備号を発行し、実際に数百部以上を患者さん、付添われた方々に配布しました。同時に実施させていただいたアンケートでも、たくさんの応援のお言葉をいただくことができました。
しかし、継続して発行していくためには、さらなる皆さまからのお声が必要となります。
そこで、まずはブログの形で、取材した記事の一部を先行配信し、多くの方々に活動のコンセプトを知っていただきたいと考えました。
これから毎週火曜日に記事の更新を予定しておりますので、ぜひご覧ください!
『Pont』編集委員会メンバー紹介
最後に、私たち『Pont』編集委員会メンバーの紹介をさせていただきます!
現在の編集部メンバーは総勢6人で、全員が東京医科歯科大学の医学部4年生です。医学の道を志して勉学に勤しみつつ、患者さんの病院で過ごす時間を有意義なものにする雑誌づくりも手掛けています。
今回は、メンバーそれぞれに医師を志した理由について聞いてみました!
- グランマ:治療という行為と、それを行う医師という職業に純粋な憧れを抱いていたためです。幼少期は薬そのものに興味がありましたが、成長していくにつれて『癒す』という行為に興味と憧れが移っていきました。
- ふじた:元々、生物そのものや生態系、環境に興味があって、それらのトピックに正面から向かい合うのではなく、違った切り口からアプローチしてみたいと思い医学を選びました。
- ラパス:心や身体の病で苦しむ人を助けられる職業に就きたいと考えたからです。将来は病室の外での患者さんの生活まで想像できるようなコミュニケーションを取りたいです。
- Akira:人の生活に直接的に関わりを持つという点で責任は大きいですが、それにより時には命を救うこともできるというところに憧れました。
- Edgar:人々や社会にとって有益な職業に就きたいと思い、また科目の中では生物学が最も好きだったので、医師を目指すことにしました。
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